2019年夏ドラマ

【ボイス 110緊急指令室】9話のあらすじネタバレと感想!鬼(雫)が生まれた日

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ドラマ「ボイス 110緊急指令室」第9話が2019年9月14日(土)に放送されました。

本郷ホールディングスが担当している地下鉄工事の現場で崩落事故が起こり、多くのけが人が発生しました。

現場に居合わせた彰吾(唐沢寿明)はECUに通報、レスキューの派遣を要請して、自らもその渦中に飛び込んで行こうとしていたのです。

午後4時05分 地下トンネル崩落事故発生

ここでは、「ボイス 110緊急指令室」第9話のあらすじ(ネタバレ)と感想、視聴者の声を紹介していきます。

ドラマ【ボイス 110緊急指令室】あらすじと原作(韓国ドラマ)ネタバレ!ドラマ「ボイス 110緊急指令室」は、韓国のケーブルテレビ「CJ ENM」で放送された韓国ドラマ「ボイス~112の奇跡~」が原作となって...

【ボイス 110緊急指令室】9話のあらすじ(ネタバレ)

みなと地下鉄新駅、仮設掘削基地

彰吾と透(増田貴久)は現場監督の案内で坑道に入っていきました。

坑道から上がってきた作業員から情報を聞いて、まだけが人が残っているという情報に基づいて奥へと進んでいく彰吾たち。

ひかり(真木よう子)はそのレシーバーから入ってくる音の中に、ガスが漏れている微かな音を拾っていたのです。

「おそらく、配管の損傷かと…!」

少しの漏電、スパークでも爆発する危険がある、と伝える声にむやみに進むことを止めた彰吾らは、逆に、ひかりの聴力で、けが人を探し出して指示を下すように、と依頼したのです。

「25m直進」

彰吾は、動ける作業員を先導して坑道を進みます。

「そして、右に」

足元が悪い中を、少しずつ進んでいくと…。

「そこを左…そして、直進、その上、崩れそうです…気を付けてください」

ぱらぱらと、砂礫が天井から落ちてきます。

「そこから右に、10m…直進、すぐ右手で崩落が!」

その寸前で踏みとどまったおかげで、新たなけが人は増やさずに済みました。

ひかりの耳には、呻き声と、小規模の崩落、傷ついたコードがショートする音…一刻の猶予もない気配が聞えていたのです。

「そこです!」

5名の生存が確認され、彰吾は救出作業を開始しました。

レスキュー隊の到着まであと3分。

指令室の中でも情報が錯綜しており、ガス漏れによる二次災害への注意喚起や、救急車の増派など、新たな指示が飛び交っていたのです。

その全てを、ひかりの耳は冷静にとらえ、その真ん中に立っていたのです。

雫(伊勢谷友介)の参考人聴取が終わり、慇懃な態度で彼は取調室を出ました。

「何かあったら、いつでも仰ってください」

沖原の部下だった強行犯係の面々は複雑な思いでその背中を見送ったのです。

「樋口さん、奴がホンボシだって言ってたよなぁ」

「すげぇいい人に見えたっすけどね…」

「ばか、自分が殺人鬼ですって宣伝して歩くか?!」

「奴がホンボシでも、証拠は何一つ無い…」

そんな彼らの思いも届くはずがなく。

雫は港東署を出ようとしていました。

スマホが鳴動し、父の辰夫(伊武雅刀)から電話がはいったのです。

「今どこだ?」

「参考人聴取が終わったところです」

「問題なかったか?」

「ホント、心配性だなぁ、父さんは」

「面倒なことが起きた!」

「港再開発地区で騒動だとか…」

雫の目の前でECU、彰吾らが出動したのを、彼は見届けていたのです。

「その騒動で世間の目が集まっているところで、今度は崩落事故だ」

流石に、雫の表情も固まりましたが。

辰夫は意気軒昂にマスコミを抑える手段を講じ、指示を飛ばしていました。

「現場にECUがいる。連絡を入れて追っ払え!」

緊迫する現場で

現場ではエンジンカッターが使えないために、人力で瓦礫を退けて下敷きになった人間を助け出していたのです。

「レスキュー隊が到着したのなら、ECUは撤退させてください」

田所署長(小市慢太郎)がひかりに命令しましたが、現場ではまだ救助作業が進められており、人が足りない状況です。

「本郷ホールディングスが関わっているからですか?」

「署員の安全を確保することも私の仕事です」

「目の前に被害者がいるのに、現場を離れる警察官がいますか?」

毅然としたひかりの言葉に、署長はより高圧的になっていきます。

「これ以上命令に逆らうと…」

「声を、聴いてください!」

「え?」

「彼らの声を…!」

スピーカーからは、奮闘している彰吾や透の声、緊急車両やレスキューの機材の音などがひっきりなしに入ってきていました。

「警察官としての、責務を果たします!」

田所は、もう口を挟めませんでした。

その時ひかりの耳にはシューという音が増してくる気配が届いていました。

「班長、危険です!」

現場で彰吾らは全員を助け出せたのかを確認し始めました。

すると、ランドセルを背負った女の子が言いました。

「お父さん!お父さんがいないの、助けてください!」

「現場監督の鳥山敦…彼だけが不明です」

あと一人…地下にいた彰吾らも懸命に探していましたが、見当たりません。

「室長、あと一人いる!」

聞えない…もしかして、もう息を…?!

「班長、20メートル先、右手下の方から微かな呼吸音が!」

埋もれた男を懸命に引っ張り出している気配が伝わってきました。

しかし、それと同時にバチバチとなる電機系のショートする音が混じり始めたのです。

「急いでください!もう時間が!」

「何があっても連れて帰る!」

瓦礫を持ち上げながら、懸命に引っ張り出した身体を担ぎ、全員が出口に向けて走りました。背後から、爆炎が追いかけてきます。

激しい爆発音が聞え、そして___。

「全員救出!無事だ!」

その彰吾の声に、ECUの面々が喜びの声を上げ、緒方(田村健太郎)は勢いで栞(石橋菜津美)に抱き着いてしまいました。

午後4時28分、崩落事故現場での救出、完了。

田所は、無言で指令室を後にしました。

責め立てる声

ほこりにまみれた彰吾らの前で、現場監督らを責め立てている一団がありました。

「この事故、偶然起きたものですか?」

本郷ホールディングスでは、過去にも横須賀で無理な工事を行って、ビルの外壁が崩落し、死傷者が出た事故があった、というのです。

「下請け業者の過失と報道されていましたが…実は、本郷ホールディングスの絡む事故は多いんです」

市民団体が提示した資料をすぐに指令室に送ると、彰吾は調べてくれるようにひかりに依頼しました。

「アニキ!どうしました?」

透は、信用できない…とっさにファイルを閉じた彰吾は「最後に救出した現場監督は?」とごまかしました。

「ああ、それなら救急車に」

彼はストレッチャーの上で意識もあり、自分で礼を言うこともできるレベルでした。

「ありがとう、お巡りさん!」

娘が同乗した救急車が出る直前に、彰吾は彼に尋ねました。

「鳥山さん、どうして事故が起きたのか、話してくれませんか?」

彼は、一瞬迷いながらも娘の顔を見て決意を固めたように言いました。

「刑事さん、あとで病院に来てください」

その車両を見送った頃、場違いな拍手が聞えてきました。

彰吾と透が視線を向けると、黒塗りの車と、仕立ての良いスーツを着た男が立っていたのです。

本郷雫、その人でした。

「この工事にかかわるものとして、全員無事に救助していただいたこと、深く感謝します。ありがとうございました」

「何でも隠すのが得意なんだな!お前の親父は、会社の不正だけでなく、お前の殺人までもみ消してきた。判ってんだよ、上杉が身寄りのない路上生活者を探してはお前に与えた…お前の、”殺し”のために!」

「よく吠える犬だ」

雫は愉快でたまらないというように声を上げて笑いました。

「証拠、みつけてやるよ!」

「あなたのような男が好きです。強くて真っ直ぐな…」

「楽しみだよ…お前を、どう追い込むか」

「ええ!楽しみです。あなたを、どう追い込むか…」

彰吾は、透に声をかけて現場を離れました。

その背後で、雫はどこかに電話を掛けたのです。

「上杉渉から、例の物を受け継ぎましたよ」

彼の脳裏にあったのは、川口湖畔のペンションで、自らが渉を撲殺した現場、そしてその服のポケットを探り、見つけ出した小さなSDカード。

「…これから、長い付き合いになりそうです」

獲物を狙う爬虫類のような瞳で笑う彼…その電話がつながっていた相手は、透だったのです____。

兆候

テレビの画面では、辰夫と雫が並んで謝罪会見を行っている映像が流れていました。

緒方によれば、数日前には事故の兆候があり、工事の進捗が拙いことになっていたのに、見直しをせずに工事を進めていた結果が、あの事故ではないか、というのです。

そうした事故も、横浜市内の再開発の土壌汚染も、何もかもを下請けや孫請けの責任に転化していくことで、本郷ホールディングスは一流企業としての体面を保ってきていたのです。

「化けの皮、剥がしてやるよ」

彰吾は、鳥山が証言してくれるという手掛かりを掴みかけていました。

それを情報屋の“ハヤミミ”に流してマスコミから雫らを包囲しようと試みていたのです。

他の関係者からも証言を取るべく、皆が動き始めました。

彰吾は、会議室でひかりと密談を始めました。

雫の殺人の証拠が必要だ、というのです。

彼は長い間人を殺し続けていて、その現場がみつかれば、手掛かりが得られるのではないかと彼は考えていたのです。

妻の未希(菊池桃子)が殺されたのは、再開発地区でしたが。

彼女はその現場を知って、訪ねて行ったのではないか、と。

「もしそうなら、持っていたボイスレコーダーに何か手掛かりが残されているかもしれない」

ひかりは、早速その解析に入りました。

録音の状態が悪く、いくつかの捜査を行ったうえでそこにあったのは、かすかな波の音。

「海か…奴の過去を洗い出せ、繰り返しているのなら、その場所に何か意味があるんだ」

「ただ、証拠を見つけたとしても…本郷雫に通じている人間が傍にいます」

ひかりは、透がそういう状況にいるのだということに気付いていました。

「彼を、チームから外すべきです」

彰吾は崩落現場で預かった書類のファイルを開いてひかりに示しました。

作業分担を示す図の中にあった“みなと第一工業”…それは、透の父親が働いていた会社だったのです。

透の事情

そこは、介護付有料老人ホームの個室でした。

透は、父(斉藤暁)の好きなアンパンを手に尋ねていたのです。

「疲れた顔をしているなぁ、最近忙しいのか?」

「あんまり来られなくて、ゴメンね」

父がせき込むと、コップに水を入れて手渡した透に、父は言ったのです。

「一度、樋口さんに会わないとなぁ…樋口さんのおかげでここに入ることができた…感謝してるよ。それに、あの事故も大したことにならずに済んだんだろ?」

「アニキは忙しいんだから…良いんだよ!俺、今のヤマが片付いたら、また来るから…」

透は、父に嘘をついていました。

彰吾の名前を出せば、父が納得して言うことを聞いてくれると解っていて、その名前を出したのです。

彼は、雫の魔の手に堕ちていました。

スパイは___透だったのです。

彼が堕ちた理由

横浜を中心に、さまざまなメディアに崩落事故とその関連情報が流されていました。

情報番組の現場映像に、辰夫は激昂一歩手前の表情を見せていたのです。

「この事故がこれ以上、少しでも報道されたら許さん!すぐに手を打て」

部下たちに「さっさと走れぇ!」と檄を飛ばすと、大きく息を吐きました。

秘書の赤松(奥田洋平)に雫の居所を尋ねると、彼はどこかに出かけた、というのです。

行き先は不明…辰夫は、嫌な予感がしていました。

その頃。

雫は海辺の別荘を訪れていました。

白い、瀟洒な建物の地下に入っていくと、そこには不気味な部屋が残っていました。

古い椅子に腰かけて目を閉じると、彼の周囲には亡霊たちが寄ってきました。

罰を受ける…?

何の罪の?

怨嗟の声を上げている亡霊たちをあざ笑うように雫は反問しましたが、答はありません。

しかし、そこに足音が響きました。

部屋の隅に、少年の頃の雫と、その後ろから彼の目をふさいで「見てはダメ!見てはダメよ雫!」と叫ぶ母の姿が。

次元がゆがみ、雫は笑ってその姿を見つめていました。

母は、あのことが理由で亡くなったのだ、と久しぶりに思い出していたのです。

栞と緒方は雫の過去を洗っていました。

すると、彼の母親が自殺していたことを突き止めたのです。

彼が11歳の時。

自宅で首をつってなくなっており、それを発見したのも彼だったのです。

そして、手掛かりになるかもしれない、ハワイにいる本郷雫の叔母の連絡先も提示されました。

「ありがとう、話を聞いてみます」

ひかりは、確実に何かに近づいていた手ごたえを得ました。

「事故?」

透の父親の勤務先を尋ねた彰吾は、彼の父親が病気のために服用していた薬で、クレーン作業中に居眠りをして操作を誤り、同僚を死なせてしまったことを知りました。

三年前、その事故があった時、現場に渉がいたことも突き止めたのです。

彰吾は透の父の住まいを訪れると、奇妙なことを言われたのです。

「三年前…事故の時に助けて頂き、ありがとうございました」

しかし、答えられない彰吾の様子に、父は透が嘘をついていたことを確信していたのです。

署に戻ると、彰吾はひかりに話しました。

透は、父親の事故をネタに渉に脅されていたのです。

身体を壊していた父親は、逮捕されたら戻ってくるまで生きていられるかわからない…。

資材の下敷きになって亡くなったのは渉の部下でした。

そして、通報しようとするもう一人を取り押さえようとした時、透は揉み合ううちに資材の中に相手を突き飛ばし、その背中に鋭い鉄骨が刺さって、透もまた過失とはいえ人を死なせてしまったのです。

その時から、彼の地獄は始まったのでした。

渉に取り込まれ、良いように使われてきたのです。

「奴らの常とう手段だ。俺を的にして、透をはめた」

ひかりは言葉を失っていました。

それが、未希の事件の直後だったのです。

あの日の証拠となる音声データを捜査して削除したのも、透でした。

その頃まだ真犯人のことは知らなかったはずの透でしたが。

真相を知った時には絡めとられて身動きができなくなっていたのでしょう。

彰吾は、透が道を踏み外したのは自分のせいなのだと考えていたのです。

「だから、俺が必ず救い出す」

水辺の小屋で

いつか、渉もいたことがある水辺の小さな小屋に、透がやってくると、そこには田所署長と辰夫がテーブルを挟んで食事をしていました。

田所も、もう一人のスパイが透だということを知らなかったのです。

「今後は協力し合ってもらう。良いな?」

「はい!」

田所は透を残して先に辞していきました。

呆然とする徹に、辰夫は笑って言いました。

「何だ、その顔は。この街で暮らすなら、俺と会っておいて損はないぞ?」

「金があれば何でもできるって思ってるんでしょ?俺をずっと支配するつもりですか?」

「同じ船に乗ってる仲じゃないか?」

辰夫は息子の秘密、そして透は父親の秘密___互いに命綱を握りあっている仲だ、と辰夫は言いました。

「消えない事実だ」

その場を逃げ出そうとする透に、辰夫は言うのです。

「樋口が何某かの証拠を掴んだら…」

「連絡します」

「それでいい!」

透は、ポケットの中にUSBメモリを持っていました。

渉が逃亡中に警察に押収されたカバンに入っていたものでした

指示を受けて抜き取ったそれを、本当なら渉との取引に使うはずだったのです。

死を予感していた渉は、透の父の事故、そして透の過失致死の現場の動画を入れたSDカードとそのUSBを交換し、透のことを解放するはずだったのです。

しかし、一足早くその証拠は雫に奪われ、渉も殺されていました。

実は、あの朝、ペンションには彰吾よりも早く透は到着して、渉と交渉するはずだったのです。

彰吾は、志津(YOU)の店に透を呼び出しました。

透を救うために、彼も懸命に考えていたのです。

いつになく饒舌な透の表情をじっと見つめていた彰吾は、直截に尋ねました。

「透、どうしてだ?」

ごまかそうとする彼に、彰吾は言葉を続けました。

「やるなら、バレるな___全部、分かったんだよ」

ごまかそうとしても、彰吾の目は逸らせませんでした。

「透、ホラ」

球の込められた拳銃を、彰吾は透に渡しました。

「今日俺に引鉄を引かなかったら、後で死ぬほど後悔するぞ。早くやれ」

「俺がアニキを?そんなこと、一体、俺に何を聞きたいんですか?!」

「だから、さっきから聞いてるだろ?どうしてだ?」

「怖かった…怖かったんですよ、アニキと俺を守るためだった…あいつら、何をするかわからなかったから…事件から手を引いたら、アニキには手を出さないって…」

透は、泣いていました。

「アニキは後先考えず夢中で追ってるけど、俺たちが敵う相手じゃない!無理だ!奴を捕まえる?一体どうやって?」

逮捕したとしても、上層部が彼を解き放ってしまう。

「たとえそうであっても、俺たちは、俺とお前は負けちゃダメなんだ!」

「アニキは強い…俺は弱いんです…」

「強いからじゃない。人はみんな弱い。でもどれだけ怖くても心が張り裂けそうなくらい苦しくても!そこを耐えて!耐えて耐えて最後まで耐え抜いて、諦めるな!踏みとどまれ!立ち向かうんだ!…これはアニキから、弟への最後の言葉だ。自分の心の声を裏切るな」

そういうと、彰吾は拳銃を手渡して言いました。

「ほら、後ろ向いてるから…撃て」

透は、アニキ、と呟くと、それをテーブルに置いて店を出ていきました。

店の奥から出てきた志津は、透のことを優しい子だ、と言いました。

未希を失って自暴自棄になっていた彰吾を支えようとしていた、とも。

彰吾はすべて分かったうえで、だからこそ、彼を守ろうとしていたのです。

綻び

病室のベッドの上で、鳥山が事故の時の様子を語っていました

崩落の兆候があり、現場監督だった彼は直接本郷ホールディングスに訴えたものの、無視され、対応を拒否された、というのです。

その映像を見て怒りに震えながら、そうした情報を遮断するように関係者を恫喝していた辰夫でしたが。

そんな時期にもかかわらず姿を消していた雫が部屋に入ってくると、その様子に異変を感じて問うたのです。

「お前、まさか、あそこに行ったのか?行くなと、何度も言ったはずだ!」

当分アメリカに行っていろ、と彼は言いますが、雫は聞く耳を持っていませんでした。

彰吾の存在に危機感を募らせていた辰夫でしたが。

「僕に、逃げろってことですか?」

雫の表情はいつもの彼とは違っていました。

「何故、僕が?」

憑りつかれたような表情で、ぐいぐいと辰夫に迫ってくるのです。

「これからが、最高に面白いのに!…二度と指図するな。父さんでも許さない」

彼に気おされて、辰夫は言葉を失っていました。

それはまさに鬼の形相だったたのです。

雫は、自室に戻ると透の父の事故、そして透の過失の動画を見て、ほくそ笑んでいました。

そして、彼は透を呼び出したのです。

“鬼”が生まれた日

雫の母・千尋(川合青葉)は、結婚してからずっと苦しんでいた、と証言したのは、雫の母の妹、つまりは叔母でした。

アメリカ在住の彼女に話を聞いたひかりは、彰吾にその顛末を語ったのです。

雫の母が自宅で首を吊った前日、一人の男が亡くなりました。

その日、雫は母と二人で海辺の別荘にふと思い立って遊びに行ったのです。

辰夫は出張ということで不在でした。

しかし、その日の夜、千尋は裸足で道に飛び出し、パトカーに「夫が人を殺した」と訴えたのだというのです。

その異様な状況に、辰夫はそれを薬の副作用による錯乱だと言って自宅に連れ戻ったとのことでしたが。

実際に彼女が名前を口走っていた“磯丸建設”という会社の社長が水死体で発見されたのです。

ただし、その損傷が激しくて、殺人の断定ができないまま事故死とされたのでした。

しかし___その真相は、辰夫が事業の邪魔になる人物を別荘の地下室で嬲り殺しにしていた現場を、雫と千尋に目撃されてしまったのだ、ということでした。

凄惨な暴力と、命が尽きた瞬間の衝撃。

それは、家族が壊れた瞬間であり、その時…鬼が生まれたのです。

彰吾のスマホに、透からのメッセージが入りました。

「ごめん、アニキ。借りを返します」

彼は本郷雫に会いに行ったのです。

「すぐに透のケータイの位置を調べてくれ」

透は、あの日の事故の現場にいました。

そこで、雫が待ち構えていたのです。

「もう言いなりにはならない。どうせ、アニキも殺すつもりなんだろ?お前らの犬だったこと、自首してやる」

雫はこともなげに、証拠品を返すように、と告げますが。

透は決意を込めて彼に拳銃を向けたのです。

しかし、雫は逃げるところかその銃口に自らの額を押し当てるように近づき、透は気おされてひるんだすきに制圧されてしまったのです。

彼が敵う相手ではありませんでした。

「人を殺すのになぜ迷うんです?そのためらいが、人をダメにする」

そう言いながら、雫は透を叩きのめしたのです。

透のケータイの位置確認が取れないままに、しかし彰吾は救助に向かいました。

その最後の位置情報が残っていたのが大磯…彼の父のかつての勤務先でした。

「奴と会って…何かが起きた?!」

彰吾は、迷わず彼の別荘を目指して車を走らせていました。

まさにその地下室で、透は傷だらけの身体を後ろ手に縛られて転がされていました。

雫は、好みの鉄球状の鈍器を片手に、ニコニコと笑みを浮かべて振りかぶり…、そして。

午前0時49分、換気及び傷害容疑事件、発生。



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【ボイス 110緊急指令室】9話の感想

これで本当に一時間?
実質45分だというのに、物凄い密度です。

このドラマ、もともと韓国の作品なのですが。

そちらもこんなぐいぐいと隙無く構築されているんだろうか…?

今回も、二時間ものの映画を観たような、そんな気分でした。

あーーーー…透ちゃん、やっぱりなぁ…そういうことだったのかぁ。

渉に絡めとられて、そして逃れられると思っていたら、今度はより一層悪質な、ある意味ピュアな鬼の雫に取りつかれてしまった、という悲劇。

二人の対比が凄まじいことになっていますね。

人間として弱さでいっぱいの透ちゃんに比べて、徹頭徹尾容赦のない、まさに、比喩ではなくて鬼そのものの雫。

伊勢谷さんを起用したのがわかる、そんな回でしたねぇ。

だって、顔が!
一瞬で激変しますもの。

目の光、そして人ならざる者へと変貌していく瞬間。

いっそ「気持ち悪い」と言ってしまえたら…しかし、その凄みを増した表情は、研ぎ澄まされて美しくすらあるのです。

伊勢谷さんのほかに誰か、この役ができるキャラクターの持ち主…考えてみましたが。

綾野剛さんくらいかなぁ。
滝藤賢一さん辺りも凄いお芝居見せてくれそうですが。

韓国オリジナルの凄みを見せるのであれば、やっぱり伊勢谷さん一択になってしまうんでしょう。

追い詰める程により一層強くなって自分が喰われてしまう。

そういう人ならざる者なんて、この人くらいしかできないんだろうなぁ、としみじみしてしまいました。



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【ボイス 110緊急指令室】9話の視聴者の声


↑制服、礼装の写真を撮った時には、彼は誇らしさでいっぱいだったはず。
どうしてこうなった…?!


↑彼の本質はこっち。


↑同じこと考えてた。
きっと、彼はまだ生きてる、と願ってる。


↑本当に、今回は透ちゃんの物語だったなぁ。
雫のことが怖くて直視できないだけかもしれないけど。


↑無用な殺生はやめて欲しいマジで。


↑ひかりと彰吾のコンビネーションだけじゃなく、指令室の緒方と栞もうまく結び付けて欲しいなぁ、と思います。


↑この日に、戻らせてあげたいなぁ。

まとめ

父親の権威ではありませんが…

これまで、辰夫はおそらく自らを防波堤のようにして、雫の暴走を押し留めようとしてっ来たのでしょう。

しかし、その原因を作ってしまったのは、まさかの父親・辰夫だったのです。

でも、タガを解き放って誰の言うことにも耳を傾けない、本物の鬼が完成する手前までやってきてしまった…。

そして、今の彼が異様な執着を見せていたのが彰吾です。

あとわずか。
残された尺も存分に詰め込んでお腹いっぱいになることを希望します。

さて、つい先ほど真木よう子さんと透ちゃんがクランクアップしたというニュースがネットに流れていました。

他の皆様も、どうか無事にその時を迎えて頂きたいです。

お疲れさまでした。



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