2019年夏ドラマ

【ボイス 110緊急指令室】最終回(10話)のあらすじネタバレと感想!最期に、雫が見たもの

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ドラマ「ボイス 110緊急指令室」最終回(10話)が2019年9月21日(土)に放送されました。

透(増田貴久)の危機を察知して本郷家の別荘に駆け付けた彰吾(唐沢寿明)。

夜の闇の中で凄惨な事態は進み、透の生命は雫の手に握られていたのです。

ここでは、「ボイス 110緊急指令室」最終回(10話)のあらすじ(ネタバレ)と感想、視聴者の声を紹介していきます。

ドラマ【ボイス 110緊急指令室】あらすじと原作(韓国ドラマ)ネタバレ!ドラマ「ボイス 110緊急指令室」は、韓国のケーブルテレビ「CJ ENM」で放送された韓国ドラマ「ボイス~112の奇跡~」が原作となって...

【ボイス 110緊急指令室】最終回(10話)のあらすじ(ネタバレ)

残酷な微笑み

大磯___本郷家の海辺の別荘…すべての始まりはこの地下室で起きたのです。

辰夫(伊武雅刀)の暴力と殺人の現場を見てしまった雫(伊勢谷友介)は、それによって母を失うことになり、人格を根底から歪めてしまったのでした。

今まさに、雫や渉(手塚とおる)ら本郷一族の罠にはめられて貶められていた透は、その手から逃れるために雫に挑んだのですが、怯むことのない邪悪さと圧倒的な暴力によって叩きのめされていたのです。

掴みかかりながらも、膝を腹に蹴り込まれ、瀕死の状態で呻き、床に転がる透を見下ろすように、雫は言いました。

その手には、彼が愛用している鉄球状の鈍器があったのです。

「顔がつぶれた君の死体…樋口彰吾が見たら、どう思うかな?」

顎が、カチカチと鳴り、雫の顔は悦楽ともいうべき笑みにくしゃくしゃに崩れたのです。

大きく振りかぶったその腕が弧を描き、鉄球は透を打ちのめし…ようやく起き上がろうとした彼は再び床に落とされたのでした。

午前0時51分、監禁及び傷害容疑事件発生。

強行犯も出動しましたが。

今まさに現場の地下室に肉薄している彰吾はたった一人、闇の中に潜入していったのです。

「ここで何人殺した…?」

透は全身傷だらけになりながら、雫に尋ねました。

「聞いてどうするんです?」

「アニキが、きっとお前を…必ず…お前を…」

カチ、と顎が鳴り、雫は、ためらうこともなく鉄球を振りかぶり…。

「樋口彰吾は私を殺す…」

その手は、容赦なく透に向けて凶器を叩きつけていたのです。

何度も何度も…血しぶきが飛び散り、そしてそのたびに呻き声と吐息がもれました。

彰吾は、別荘の中を隅々まで検索していたのですが、誰の姿もなく、ひかりに助けを求めます。

彼女は、その無線の音声を通じて、階下に密閉空間があり、そこで音がする、と指示をしました。

指令室の栞(石橋菜津美)がその別荘の見取り図のデータを入手し、その建物には地下室があることを突き止めたひかり。

その指示に従って、一階中央のプレイルームに降りた彰吾は、鏡張りのドアを見つけ、その奥に階段を発見したのでした。

引きずられる恐怖

存分に透をいたぶって満足したのか、雫はソファに腰を下ろしてパソコンを見ていました。

そこにはその建物の見取り図や、隠しカメラの映像が並んでいます。

彼は、彰吾が乗り込んでくることを見越していたのでしょう。

彰吾がいた部屋の照明を切り、屋内の信号を妨害する電波を出して、ひかりとの無線を封じました。

その別荘の出入り口は強固なセキュリティに守られ、今、彰吾は外に出ることもできずに雫の手の内に落ちつつあったのです。

ひかりは強行犯係と応援の警察官たちに急行するよう伝えましたが、彰吾の身の危険は現実のものとなりつつありました。

地下室に降りた彼が見たものは、血塗れで床に転がっていた透の姿。

「透!おい…透!死ぬな!!」

その時、背後に雫がショットガンを構え…そして引き金を引いたのです。

身をかがめた彰吾の上を銃弾がかすめ、彼は必死に透の身体を引きずって物陰に隠れました。

高らかに笑う雫の声が響く中、彰吾は拳銃を撃ち返したのです。

「このクソったれが!」

銃弾の応酬が続き、雫は獣のようにギラついた瞳で彰吾を捉えていたのです。

「その顔が見たかった…樋口彰吾!ここがあなたの墓場です」

彼がブレーカーを落とすと、部屋は闇に包まれました。

屋内を全てを知り尽くしている雫に比べ、彰吾は圧倒的に不利な状況に追い込まれていったのです。

しかし、その時に妨害電波も途絶えたため、彰吾は指令室のひかりと通話を再開することができました。

透が重症であることを告げ、救急搬送を依頼したのです。

「俺は奴と決着をつける」

逃げられない閉鎖空間で、二人の死闘は始まったのです。

挑発

「ここで路上生活者を殺していたのか⁈」

リボルバーに銃弾を装填しつつ、彰吾は雫に声を掛けました。

「それに気づかれそうになって…うちの奴を」

三年前…雫の脳裏に浮かぶのは、夕方の海風の中で聞えた女の声。

「すみません!人を探しているんです」

彰吾の妻・未希(菊池桃子)は、彼がそれとはしらずに声をかけてしまったのです。

「消息が途絶える寸前に連絡があって、この辺りにいる…って」

未希が差し出したクリアファイル…それはまさに、雫が手にかけたばかりの男の履歴書でした。

「調子に乗るからだ」

ワイシャツに血を付けたままでショットガンに弾を込める雫は、当時を思い出して嘯きました。

「それに」

チャキ!と音を立てて彼は銃を構えなおします。

「真実を消したのは、あなたが可愛がっていた弟分ですよ」

数発の銃弾の応酬のあと、彰吾はスプリンクラーを撃ち、部屋には水が降り注いできました。

注意がそれた瞬間に、彰吾は雫にとびかかると、反撃する雫の手によって拳銃は叩き落とされ、互いに死力を尽くした肉弾戦になったのです。

「お前はもう終わりだ!」

「それがどうした…終わりはいつか訪れる!大事なのは、どう終わるかだ」

「何をほざいてるんだ!」

「私は、私の心の声に正直に生きてる___あなたと私は同じ…自分の感情に正直だ!」

雫は我が意を得たり、とばかりに滔々と語り始めました。

「ああ!楽しい…!命を懸けてこそ命を実感できる!生きるには…心が震える実感が必要なんだ!…ハハ!狂気とは!狂おしい程の悦びです!!」

そして彼は、目に異様な光を漲らせて彰吾に挑みかかり、激しい乱闘が繰り広げられました。

何度か転がったのちに、雫の手には卓上にあったはずの鉄球が握られ、彰吾も死に物狂いで応戦したのです。

そして転がる中で自分の拳銃を見つけて構えた彰吾。

その時、やっと現着した強行犯係によって、現場は制圧されました。

「樋口さん!銃を下ろして…終わったんです!」

しかし、彰吾の瞳は雫にくぎ付けになっていました。

「笑ってやがる…」

その指がかかる引鉄を、引きたくても引けない現実。

「班長!やめてください!やつは、班長を人殺しにしたいんです!やめてください!」

笑い顔で挑発する雫に、心の底から絞り出すような呻き声をあげて…しかし、銃弾が切れた拳銃からはなにも飛び出すことは無く…事件は、終結したのです。

午前1時13分、監禁及び傷害容疑事件、22分で解決___。

狂気と邪気

指令室を出て、現場の別荘に向かったひかりは、薄闇の中で運ばれていく透の血まみれの姿を見ました。

もう一台の救急車に仰臥していたのは、雫。

ひかりに気付くと、薄笑いを浮かべて、彼は言ったのです。

「今、余韻に浸っていたところです」

「もう、逃げられない!」

ひかりの言葉に、嘲笑ともいうべき笑いで答え、がば、と起き上がってひかりを見据えて言いました。

「私は狂っているんですか?私からすれば、あなた方の方がよほど狂ってる。何が楽しくて毎日生きてるのか…?」

ひかりは、目に涙をためて彼をにらんでいましたが。

雫にはその怒りや悲しみが全く通じないのです。

辰夫の元には、秘書の赤松(奥田洋平)から雫の逮捕が伝えられました。

「雫を取り戻す…!」

彼にとっては、それがすべてだったのでしょう。

スマホを取り出すと、雫が運ばれる病院の院長に電話をかけ、言ったのです。

「プレゼントだ。お前にその病院、丸ごとくれてやる!」

しかし、街の大型スクリーンに報じられる雫の逮捕、そしてその行状が明らかになり、炎上はもう誰にも止められないところまで来ていました。

横浜地検特捜部の滝沢検事(村杉蝉之介)は港東署の田所署長(小市慢太郎)に本郷ホールディングスに絡む収賄容疑で立件し、切り捨てる、と宣言したのです。

田所は署長室のソファに身体を沈めて笑っていました。

ここまで上り詰めるためにどれほどの苦労と、悪事を重ねたか…しかし___。

「落ちるのは、一瞬だ…」
もう”おしまい”なのだ、と彼は悟ったのです。

“怪物”を生み出す者

床に転がる鉄球には、透の血が付いていました。

「あいつ、逮捕の瞬間まで笑っていやがった」

彰吾は、地下室の片隅で現場検証の様子を眺めていました。

「父は…全力で受け止めてくれました」

ひかりの父も、三年前に雫の手によって撲殺され、しかも社会から抹殺されるかのように隠蔽されてしまった警察官でした。

ひかりは思いがけず身につけてしまった絶対的な聴感能力によって苦しむことの方が多かったのです。それを受け止め、理解してくれたのが最も身近にいた父、橘修二(遠山俊也)だったのです。

しかし、雫は自らの父親の犯行を目撃したことで“怪物”に落ちてしまった…。

「怪物を作るのは人間なんです。あいつの事、理解できないわけではないんです…」

その頃。

搬送される救急車の中で、雫の腕の傷を手当てしていた救急隊員が、その耳元に囁きました。

「会長の使いの者です」

安堵と、蘇る狂気___雫の顔には満足げな微笑みが浮かびました。

急変⁈

搬送中の雫の容体が急変し、最寄りの病院に搬送されることになったと連絡が入り、彰吾らも急行することになりました。

処置室に運ばれた雫の耳元に囁いた医師は、先刻、辰夫から指示を受けていた、あの男です。

彼が、廊下で待機していた警察官の前に「大変なことが…!」とよろめいて現れた時、処置室の中では雫がカプセルを呑み込んで服毒自殺を図っていました。

青酸カリを持ち込んでいた、というのです。

病院に到着した彰吾とひかりは、遺体安置室に走りました。

「あの野郎は自殺なんて絶対にしない!」

彰吾は、処置に当たったというこの病院の院長と、本郷ホールディングスの関係を調べろ、と指令室に指示したのです。

ECU・ホワイトハッカーの緒方によれば、院長の小林は、本郷ホールディングスから奨学金を受けており、辰夫の命令は絶体だということが発覚したのです。

ひかりと彰吾は雫を逃がすまいと走りましたが。

病院スタッフの手によって、雫はまんまと警察の手をすり抜けるようにして逃がされてしまったのです。

該当車両は偽造ナンバーでNシステムは使えず。

彰吾たちは歯噛みするしかありませんでした。

最悪の状況

赤松の手によって、横浜の下町に逃れた雫を待っていたのは、韓国行きの支度を整えた辰夫でした。

偽造パスポートと必要な資金を差し出された雫。

「迎えを待たせてある。お前は何も心配するな」

「韓国で…僕は何をするんです?」

「冷静になれ!最悪の状況だ…」

「最悪?最高の間違いでしょ?」

「雫!」

「今まで僕がやってきたこと、黙って見てたじゃない?渉兄さんまでつけて…思う存分遊べ、って。それとも、病気だから仕方ない、って思ってた?」

「お前の罪は、私の罪だ」

辰夫は目に涙をためて息子を見て、絞り出すような声で言いました。

「お前の為なら何でもする。とにかく、身を隠せ!そして___生きてくれ!」

ゆらりと立ち上がり、小屋を出て行こうとする辰夫の背中に、雫が声を掛けました。

「嬉しそうだった」

ぴくりと、振り返った辰夫に、雫は続けたのです。

「あの日。父さんが人を殺した時、父さんは、嬉しそうだった…」

そこに居た雫の顔は、まぎれもなく狂気をたたえた鬼のようでした。

「樋口彰吾…橘ひかり!」

彼の最後の目的は、この二人から外れることは無かったのです。

包囲網

「国内での潜伏は難しいでしょうね」

ECUのメンバーらが集まった会議室でひかりたちは雫の行動を予想し、あらゆる情報を集約していました。

そして、緒方が突き止めたのは、本郷ホールディングスの秘書が国際旅客ターミナルでカード決済をしていたこと。

19時出航の船のチケットの名義は観光ビザで入国した失踪韓国人のものでした。

しかし。

彰吾は懐疑的でした。

「奴は、本当に逃げたいと思っていたのか___?」

本郷ホールディングスの社屋では、雫の大きすぎるスキャンダルに取締役らが騒然となっている中、辰夫はかつての雫の笑顔の写真を見つめていました。

彼は、ただ雫を守りたい一心だったのです。

しかし、彼の行状は、既に辰夫の手に負えるようなものではありませんでした…。

密航が行われると思われた時刻、みずほ桟橋周辺では該当すると思われた車の逃走劇があったものの、雫の確保には至りません。

まんじりともせず流れる時間の中で、雫は田所に呼ばれて署長室に入ったのです。

しかし、そこに居たのは…黒いフードのレインコートの男…殺人鬼が、署内に入り込んでいたのです。

その時。

ECUに110番通報があり、栞がその電話を取りました。

「本郷雫から通報です」

その示す場所は、港東署___?!

「クライシスタイム。通報から三分で現場に到着、5分で現場を確認、10分で犯人を逮捕…それがあなた方の使命だとか。急いでください。これから私は橘ひかりを殺します」

カチカチカチ、と顎が鳴る音が響きました。

「え?そんな…」

緒方が示した現在位置は、警察署内だったのです。

コードゼロ…本郷雫を名乗る男性からの殺人予告___午後6時56分、橘室長拉致事件、発生。

悪夢のクライシスタイム

ECU副室長の落合(安井順平)が発令しようとした瞬間、不自然な足音が響きました。

皆が振り返ると、そこにいたのは、ひかりを羽交い絞めにした雫だったのです。

「こんな近くに犯人がいるというのに…あなた方の力は、こんなものです」

指令室に入ってくる雫の手には拳銃がありました。

「全員外に出てください」

ひかりは「言うことを聞く必要はありません!」と皆を制しましたが、発砲され、その銃口がひかりの頭に突き付けられるにいたり、落合は全員に退室を命じました。

ガラス張りの指令室のドアはすべてロックされ、誰も手を出すことができません。

ひかりを床に転がし、雫は通話中のスマホを指揮卓に放り投げると、その手には鉄球を持ち、ひかりに近づきます。

「生きているうちに駆けつけることができるかな?…樋口彰吾」

落合によって全捜査員に情報が通知され、ひかりの危機が知れ渡りました。

床に倒れた彼女をいたぶるように、雫は静かに迫ってきたのです。

「さぁ、クライマックスだ」

そう言って笑って見降ろす長身の男を、ひかりは睨みつけて絞り出すように言いました。

「殺してやりたい!」

それを聞いて、雫は満足げに笑いました。

「あなたを殺してやりたい!でも、悪党を捕まえるのが警察官の仕事だと、父が言ったから!」

署内には、落合が要請した特殊部隊がフル装備で集結していました。

「もしあなたにも…愛する人がいたら!全力で受け止めてくれる人がいたら…!あなたは悲しい人よ…孤独なのよ!」

次第に、雫の表情が険しくなっていきます。

「私なら、その悲しみを…あなたが抱えてきた苦しみを聞くことができる」

部屋の外では、栞が消火器をぶつけたり、緒方が慣れない拳銃でドアノブを破壊しようと試みましたが、全て失敗したのです。

「吐き気がする。哀れになるんだ。…三分だ」

彼は、カチカチと顎を鳴らしながら床にひかりの首を押さえつけ、鉄球を振りかざしました。

しかし、ひかりは静かにその雫の行いを見上げていました。

「なぜそんな顔をする?!怯えろ!泣け!命乞いしろ!」

うわぁ!と声を張りあげて鉄球を叩きつけようとした瞬間、銃声が聞こえて雫が吹っ飛びました。

彰吾が指令室の二階から侵入し、発砲したのです。

「樋口彰吾!」

彼は、雫のやりようを分析していました。

逃げる気はない。

最初に透をいたぶり、次はひかり、最後に自分のところにやってくる、と読んでいたのです。

そのため、雫の襲撃を予想してECUの上階で彼が侵入するのを待ち伏せしていたのだというのです。

「室長は、お前にチャンスをやったんだ。お前が自分の意志で殺しを止められるか…でもな、お前にはもう誰の声も届きはしない」

彰吾は、彼の動きを封じるために撃ちました。

「お前の奥さんが死ぬときの、あの頭蓋骨が砕ける音が快感だったな…」

床を這いずる雫が彰吾に言ったのです。

「“助けてください、命だけは…”とすがって、泣き叫ぶ声にどれほどシビレたか…知りたいだろう?あの快感を…」

彰吾は、雫が逃げられないように銃弾を命に関わりがない部分に銃弾を撃ち込みます。

「撃ち殺せ…!」

すると、彰吾は追い詰めた雫の額に拳銃を突きつけました。

「班長!ダメです!奴と同じになってはいけません!」

ひかりは、泣き叫びましたが、彰吾の顔色はかわりませんでした。

カラッと音を立てて拳銃を放ると、彰吾は転がっていた鉄球を手に取り、黙ってそれを振り上げ、雫の頭に…___振り下ろしたのです。

叶わない願い

「今度こそ期待したか?」

彰吾が振り下ろした鉄球は、ギリギリで雫の頭を外し、床にめり込んでいたのです。

「俺は、お前のことばかり考えてきた。どうやったら、お前を一番残酷に殺せるか!ってな」

肉をそいで八つ裂きにしてやろうか…それとも、骨をバラバラに折ってやろうか。

「でも、お前にあって気付いた。全て無駄だ。生きろ、平凡な日常を生きてみろ。それがお前にとって一番の苦痛だ…遊び相手は誰もいない」

想像し始めた雫の顔がゆがみ、子供が泣きそうな表情になったのを見て、彰吾が言いました。

「そう!その顔だ!来る日も来る日も、その顔をぶら下げて、俺の、この顔を思い出せ!」

ネクタイを掴んで引きずり起こした彰吾は、仕上げ、とばかりに雫の耳元に囁きました。

「それが、お前の狂った人生の終わり方だ」

雫は喉の奥底から絶叫を迸らせて倒れました。

「2019年8月11日19時6分!本郷雫を殺人容疑で逮捕!」

その頃、辰夫はただ一人逃亡し、本郷ホールディングスは代表と会長の二人を失ったことで瓦解していくことになるのです。

彰吾は夜遅くに警察病院の大樹を見舞っていました。

「悪い奴をやっつけたぞ…!」

父親として、約束を果たした、と。

眠っていた息子に、精一杯の愛を彼は伝えたのです。

祈り

第五号地区___そこは、全ての発端となった彰吾の妻・未希とひかりの父・修二が雫によって無残に殺された現場でした。

白い花を供え、父に語り掛けていると、ひかりの耳に聞きなれた靴音と、そして花を包むセロファンのかさっという音が響いたのです。

彰吾も、妻がみつかった場所に花を供えて手を合わせていました。

「待たせたなぁ、未希…」

ひかりと、彰吾は、やっと笑い合うことができたのです。

病室にいる透の意識はまだもどりませんが。

付き添ってくれていた志津の前で、指が動いた、というのです。

「ほら!あんたの好きなアニキがきたよ!」

「透、良いか!必ず目を覚ませ。待ってるぞ!」

ぴくり、とまるで返事をするかのように、透の指先は動いたのでした。

結末、そして…!

治療を終えた雫が、連行されていくその現場で。

突然横から強い衝撃が襲い、彼は地面に倒れ込みました。

雲隠れしていた父の辰夫が現れ、彼の背中を刺したのです。

「雫!地獄で会おう!」

そうして彼は自らの腹を刺し、最愛の息子の隣に倒れ伏しました。

その様子をスマホで撮る者たちが取り囲み、二人はその真ん中で血だまりの中、絶命したのです。

「ECUは三か月の試用期間の結果をもって本日より、正式採用とします」

新たに赴任してきた署長の手で辞令を受け取り、ひかりと彰吾は指令室の皆にそれを見せていました。

本郷らの影響は表面上おさまり、新たな日々が始まっていたのです。

そしてまた事件は起こります。

110番通報がある限り、彼らは全力で弱い者たちを守るために走り、そしてあくどいことをしている者たちを制圧するのです。



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【ボイス 110緊急指令室】最終回(10話)の感想

透!
生きていてくれて、本当に良かったー!

素朴で、優しい子だった彼が老獪な渉たちに取り込まれてどんなにつらかったこどか、と思って前回を見たのですが。

やってしまったことは悪い…しかし、そのトラブルシュートの方法を完全に間違えた結果を、今、身をもって償っているのだ、と思っています。

今度目が覚めたら、きっともう一度生まれなおして、心穏やかに生きて欲しい。

それだけの苦しい思いや痛みを、彼はその身の上に受け止めたのですから。

それにしても、随分長いドラマだったなぁ、と感じました。

振り返ると、ごく初期の、ちりばめられた様々な情報がまだ全く結びつかなかった頃のサスペンスフルなテイストと。

渉や、雫らの姿が見え始めたころ。

そして全体のクライマックスになった最後の三話は、見事に色分けされながらも、一本の太いロープのように、しっかりとそこにあり、毎回全力疾走して見ているような気分になる、そんなドラマでした。

韓国のドラマのリメイクで、ポスターや事件現場の色彩感覚、光の使い方などに特徴のある作品でしたが。

オリジナルを知らなくても十分に楽しめる作品でした。

むしろ、ここからオリジナルに立ち返ってみたら、さまざまな発見があるかもしれませんね。

そして全編通してキャストさんが豪華だったこと!

ゲストにソニンちゃんや森永悠希くんを持ってくるところとか、さすがだなぁ!と思っていました。

密かにファンだったのが緒方君と栞ちゃんです。

ECUの指令室を中心に登場するキャラだったので、捜査に奔走するタイプではありませんでしたが。

二人とも、最終回で“やるときゃやる”というキャラとして、ひかりを救おうと奮闘していました。

緒方君が頑張ってモーションかけて、速攻で振られる、というシーンを何度も見ているのですが。

もし続編があったら、二人に何某かの良いことがあったらいいなぁ、と思って見ていました。

雫の行状はあまりに凶悪で正視できない部分もありましたが。

それを乗り越えて戦う彰吾らの姿はカッコ良かった。

そして、伊勢谷さんがテレビのドラマであそこまで“壊れてる”キャラクターを演じてくれたのも衝撃でした。

みなさん、お疲れ様でした!

近いうちにもう一回最初から見直してみようと思います。



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【ボイス 110緊急指令室】最終回(10話)の視聴者の声


↑はい、これは本当に同意です!


↑ここ!このシーン最高!


↑透ちゃん、絶賛されています。嬉しい。


↑雫の豹変ぶりが素敵。
チャーミング!


↑同じ人、同じ笑顔とはとても思えない!


↑真木さん、本当に凛々しくて美しかった!


↑そう、キム兄=チコちゃん!土曜の朝にチコちゃん見て、夜に沖原を見ると混乱した!

まとめ

横浜を舞台にしたドラマ、というと、現在NHKで放送している「これは経費で落ちません!」がありますが。

地に足を付けた日常系というイメージの「経費」に比べると、ソウルや香港のような街並みに見えてくる本作の中の横浜。

描写に情緒があって、異色な横浜のドラマに仕上がった、と思っています。

それにしても、伊勢谷友介さんの擬態ぶりはすさまじかったですね。

後姿とはいえ全裸も見せてしまった彼。

そして獲物をみつけると豹変するその顔つきは、昔の人がイメ―ジした鬼のようです。

最後には血だまりの中で絶命した彼は、本当は何をしたかったのか…。

同情の余地は皆無ですが、興味深いキャラクターでしたね。

これも、一話冒頭の未希の事件のところを見返すと、不思議な感慨にとらわれます。

率直に「面白かった」と言えるドラマでしたね。

マジで、韓国オリジナル版も見る時間を作ろう、と考えています。



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